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東京都立大学 都市環境学部観光科学科/都市環境科学研究科観光科学域 観光情報研究室(倉田研) |
研究室の紹介
2024年度前期は博士前期一年生2名,博士前期課程二年生3名,学部四年生2名+教員の計8名が在籍します.
観光情報研究室は,観光研究においてユニークかつイノベーティブであることをめざし,日々研究に取り組んでいます.
旅行が好きなことに加え,新しいことが好きな人,ほかの旅行者の行動を知りたい人,ほかの旅行者の役に立つツールを生み出したいと考えている人にお勧めの研究室です.
指導方針思いっきり個人的な趣味・嗜好・関心(過去の例:雨女で困っている,一人旅してみたいけどきっかけがつかめない)を研究にまで昇華する.
いままでに学生たちが取り組んできた研究テーマはおおむね以下の四つに分類されます.
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旅行者の行動や心理を知る
観光地に対する愛着の分析,回遊方向決定要因の分析,写真撮影箇所の分析,女性の一人旅の動機と不安,観覧行動か否かの推定,生体データからの関心状態推定
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旅行者の行動を支援する
テーマ別観光ポテンシャルの可視化,世界一周旅行者の帰国後の実態
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新しい観光現象・観光関連現象の解析
UGC型観光,暮らすような観光,ブランディング型産業観光,都道府県擬人化,ご当地キャラ名義観光宣伝ツイートと観光協会ツイートの差異,衣装体験観光
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新しい観光を生み出す
ゲーム観光アプリケーションの開発,雨の日の観光
「お薦めしたい」研究テーマネタ集
- だれでもガイドを使った仮想旅行についての応用研究(プログラム改良,まちづくりや教育現場での実践,ロボットとの連動,旅行者GPSログデータを元にしたからバーチャルツアーの自動作成)
- 観光諸事業者によるオンラインツアー・バーチャルツアーの実施動機の調査
- 位置ゲー愛好者の観光行動
- 各観光関連主体のバーチャル観光サービスの実施目的についての調査
- バーチャル観光中に360度見渡し行動が発生するのはどのような場所/タイミングか
- 地域主体側による電子スタンプラリー実施支援システムの開発
- 農村部や地方温泉街における夜間周辺散策を促すデバイス(スマート提灯)の開発
- アイマークレコーダ(視線計測装置)を使った研究
- ユニバーサルツーリズムについての実態研究
- 地域のゆるキャラや観光大使・地域ミスによる観光情報発信の比較研究
- 観光関連組織によるSNS別の情報発信の差異についての研究
- 顔画像認識技術を応用したSNSに投稿された位置情報つき自撮り写真による記念写真スポットや来訪層の自動推定
- 「恋人の聖地」についての研究
- 地方博ブームのレガシーについての研究
- 中学高校で使用されている地歴教科書と連動した「ここにいけば実物が見られます」的な案内サイトの作成
- バブル期の壮大な開発計画をVRやARで現実によみがえらす研究
- 修学旅行がその後の人生の旅のスタイルや嗜好に与える影響についての研究
- 犬の散歩のゲーミフィケーション
- 版権者が意図しない野良コンテンツ(勝手に建てられたキャラクター像など)がもたらす非公認型聖地巡礼
- メタバース時代の観光の可能性
- 寺社・御嶽の立地分析
- 釣り道具屋の立地分析
- 聴覚AR技術を使った新たな観光の提案
- 渋滞や移動時間を楽しくするニコニコ動画風車窓字幕ツールの開発
- 音声ARを音声ガイド以外の目的に利用する観光支援コンテンツの開発
- 観光におけるセレンディピティ(嗜好や個人属性を設定しなくても人々を予期せぬ面白い場所へといざなうしかけ)
- GPSで記録した観光移動軌跡からのだれでもガイド!用の仮想ツアーの自動生成
- 顔認識とアフィン変換による強制ニッコリ顔化カメラアプリの開発
- 道を尋ねるというコミュニケーションを誘発するにはどうしたらよいか
- 閉館日・休館日来場者に不満を持たせないようにするサービスの開発
研究室でのライフスタイル
- 前期後期とも週に一度対面による研究室全体ゼミを実施予定です(新学期に開催時間帯を調整)
- さらに学部4年生は学科長による4年生全体ゼミが後期に開催されています
- 修士1年生は学域全体の中間発表会が例年10月頃にあります
- 修士2年生は修士論文中間発表会が例年4月頃にあります
- 修士2年生は修士論文審査会が例年2月頃にあります
- 観光科学科の学部3年生は研究室配属が例年9月頃にあります.それに先駆けて(後期よりゼミ参加)
- 学部4年生は学科全体の中間発表が10月下旬に,卒業論文発表会が例年2月頃にあります
- 大学院生は原則として経営行動領域学生室に個別の机が与えられます
- 学部生は個人ごとの机はありませんが,経営行動領域学生室共有机とワーキングルーム(PC室)が随時使用可能です
- 研究相談はリクエストベースで適宜行っています.以下の時間割を参考にして下さい
2024年度前期(2024/4-9)
月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 8:50-10:20 △ △ × △ △ 10:30-12:00 △ × ○ × △ 12:00-13:00 △ ○ △ △ △ 13:00-14:30 △ △ △ △ △ 14:40-16:10 △ △ △ △ △ 16:20-17:50 △ △ △ △ △ 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 8:50-10:20 △ △ △ △ △ 10:30-12:00 △ △ △ × △ 12:00-13:00 △ △ △ △ △ 13:00-14:30 △ × × △ △ 14:40-16:10 △ △ △ △ × 16:20-17:50 △ △ △ △ △
△:メールで確認してください
×:確実に対応不可です(講義中等)
修了生と学位論文タイトル
- TCk:旧都市環境学部都市環境学科自然文化ツーリズムコースk期生
- TDk:大学院都市環境科学研究科観光科学域博士後期課程k期生
- TMk:大学院都市環境科学研究科観光科学域博士前期課程k期生
- TSk:都市環境学部観光科学科k期生
- 修士:金谷直政 震災後における施設の存続状況から見出される小規模宿泊施設のレジリエンス
- 修士:TM15猪口あゆな ポピュラー音楽観光による知己遺産の継承可能性に関する検討
- 修士:TM15西村憲人 電子スタンプラリーにおけるGPSやNFCや二次元バーコードといったスタンプ取得方式がユーザー行動に与える影響の評価
- 学士:TS3 庄野貴人 意図せず観光できなかった経験の満足度とその経験に対する対応策の提案/li>
2022年度
- 修士:TM14吉田伊武貴 宿泊施設利用者の属性や宿泊施設の種類によって不満項目と顧客満足度との関係はどう変わるのか? 〜宿泊予約サイトにおける大量の顧客レビューを基にした分析〜
- 学士:TS2 山岸玲司 セレンディピティをもたらす観光資源提示手法の提唱と評価
- 学士:TS2 清水航 ジオタグ付きツイートデータから見る深夜観光行動の分析と考察-深夜の滞在地点の行動例の調査に関する手法の提示と有用性-
- 修士:TM13 鈴木美樹 トラベルキャリアを経た中高年の旅行動機は高次化するか?
- 修士:TM13 朱逸雯 訪日中国人の旅行ブログのテキストマイニングで探る訪日中国人の温泉体験への関心と評価
- 学士:TS1 堀健一郎 現地に行かない仮想的な観光体験と体験者の経験・属性による比較
- 学士:TS1 谷藤優成 代行旅行アプリの開発とその評価
- 学士:TS1 西村憲人 スタンプラリー支援システム(電子スタンプラリーメーカー)の開発と評価
- 学士:TS1 猪口あゆな 潜在的訪問客への情報介入の影響 と 訪問回避意向のマルチエージェントシミュレーション による検討
- 学士:TC10吉田伊武貴 旅先における失敗リスクを把握可能にするための機械学習を用いた失敗談ツイート抽出方法の構築 /ul>
- 学士:TC7琴原成啓 観光協会の Twitter ユーザーへのコミュニケーション方法とそれによる観光 PR への影響に関する研究(主査:清水哲夫) /ul>
- 博士:TD6鈴木祥平 Twitter データを用いた観光対象に対する潜在的・顕在的関心の分析 : デスティネーション・マーケティングにおけるソーシャルメディアデータ活用の可能性(主査:直井岳人)
- 修士:TM9土屋すみれ 訪都外国人の参照情報と観光対象に対する流行意識の関係:渋谷スクランブル交差点を事例に(主査:直井岳人)
- 修士:TC5/TM9宮坂 涼 宿泊施設が掲げる施設・サービス・ターゲティングコンセプトに関する研究(主査:直井岳人)
- 修士:TM9岳 婧媛 訪日中国人観光客の旅行形態と購買行動の関係 :団体・個人客及びガイド同行の有無の差(主査:直井岳人)
- 修士:TM8彭 潔予 アンテナショップを用いた地方と首都圏の交流促進に関する研究(主査:岡村祐)
- 学士:TC6新井華奈子 乳幼児連れの親の観光施設訪問動機 :自分・子供のための動機と施設の種類及び自身の子育てへの意識の関係(主査:直井岳人)
- 学士:TC7/TM11前 奈津実 地域の音を使用した地図ウェブサイトの開発(主査:菊地俊夫)
- 学士:TC7/TM11四百目拓磨 ゲーミフィケーション要素が含まれた周遊型観光における地域資源の利用と参加者の周遊行動について:フォトロゲイニングに着目して(主査:菊地俊夫)
- 修士: TM8大谷 徳 アイマークレコーダを利用した『歩きスマホ』の視線・行動調査-立ち止まらないと使用できないスマートフォンとの比較-
- 修士: TM8湯舟佑樹 温泉街における夜間の観光体験提供の可能性と課題
- 学士: TC5真田愛里 失敗リスクマップの作成
- 学士: TC6秦 裕唯 なぜ若者は運転旅行に臆病なのか?-初級運転者特有の不安の解明-
- 学士:TC6鈴木和也 公園散策と単純徒歩移動を対象とした熱量消費運動としての有効性の比較
- 学士: TC6豊島花穂 災害時に観光客や訪日外国人にも対応可能なデジタルサイネージの放映フローとコンテンツの提案
- 博士: TM3/TD3池田拓生 観光における創発的な協創に関する論考
- 修士: TM7江崎貴昭 観光資源に関するオープンデータの整備と利活用に関する研究
- 学士: TC5岩木勇太 訪問経験の有無が観光パンフレットの閲覧に与える影響
- 学士: TC5鞠山彩実 観光地における自撮りに関する研究
- 学士: TC5宮坂 涼 宿泊施設の「隠れ家」という売り出し方の可能性と課題
- 博士: TM3/TD3延東洋輔 日本の製造業企業におけるブランディングのための産業観光
- 修士: TC2/TM6大野 一 自転車が利用しやすい道路空間とは?~通行状況に着目した自転車走行空間の比較~
- 修士: TC2/真田 風 写真共有サイトの位置情報付き写真データを利用したテーマ別観光マップの作成
- 修士: TM6/重松啓輔 生理指標を用いた観光行動時の潜在的な興味の推定に向けて
- 学士: TC4/青木美岬 全国の観光アプリの実態把握 -レビューとの比較をとおして-
- 学士: TC4/TM8大谷 徳 地図閲覧による歩きスマホが歩行に与える影響 -紙地図との比較実験を通して-
- 学士: TC4小林竜大 衣装体験は個人の情報発信を誘発するか -京都市の和装観光を事例として-
- 修士: TC1/TM5/TD9岡野雄気 観光地はなぜ愛されるのか? -観光地への愛着の形成要因に関する研究-
- 修士: TC1/TM5川瀬純也 より緻密に人の観覧行動を推定することは可能か? ~GPSを用いた観覧行動推定手法の高度化と活用~
- 学士: TC3青野由季 雨の日の観光を考える 若者の雨の日の観光意識とニーズの分析
- 学士: TC3/TM7江崎貴昭 投稿型観光アプリケーションの開発
- 学士: TC3鈴木瑞穂 観光回遊行動において時計回り・反時計回りの選択要因に関する研究
- 修士: TM4温 穎偉 観光地イメージの形成における異なる情報媒体の効果に関する比較研究
- 学士: TM6新井風音 自然保護官(レンジャー)に求められる役割とは-学生の視点から-
- 学士: TC2大野 一 自転車旅行者の写真撮影行動に関する研究
- 学士: TC2真田 風 イラスト共有サイトにおける都道府県擬人化の分析
- 修士: TM3/TD3池田拓生 情報空間における共創にともなう現実空間における新たな行動形態-無名の参加者が共同で創り出す観光-
- 修士: TM3/TD3延東洋輔 ブランド管理の基軸となる産業観光の研究
- 学士: TC1/TM5/TD9岡野雄気 同行者の変化に着目した再訪意向の分析-北海道来訪者を対象とした事例調査
- 学士: TC1/TM5川瀬純也 いつどこで人は展示をみているのか?-GPS を用いた観光行動調査の高度化に向けて
- 学士: TC1窪村麻里子 女性の一人旅における動機と不安要素に関する研究
- 学士: TC1中尾来夢 世界一周旅行者のライフスタイル
- 観光情報学会
- とうかい観光情報学研究会
- 地理情報システム学会
- 情報処理学会
- DEIM(日本データベース学会年次大会)
- ENTER(欧州中心の観光情報系の国際学会IFITTの年次大会)
凡例
2024年度
2023年度
2021年度
2020年度
2018年度(倉田陽平病気休職のため各学生年度途中で各学生指導教員途中交代)
2017年度(倉田陽平病気休職のため各学生年度途中で各学生指導教員途中交代)
2016年度
2015年度
2014年度
2013年度
2012年度
2011年度
所属学生が今までに参加してきた学会・研究会
よくある質問
Q. プログラミングの知識は必須ですか?
A. 必ずしも必須でありませんが,あると心強いです.とくにアプリ開発やビッグデータ解析に取り組みたい人は必要となります.
ただ,このところの学生さんを見ていると,必要に迫られれば一ヶ月もしないうちに必要なことはできるようになっています.
Q. 地理情報システム(GIS)の知識は必須ですか?
A. 必ずしも必須でありません.ただし,地理空間的な分析を行いたい人や,位置情報を使ったアプリ開発をしたい人には,素養としてGISの知識があった方が良いと思います(入学後にも学べます).
なお,GISソフトをばりばり使った研究は,むしろ他の研究室(地理や交通分野)の方がよく行っているようです.
Q. 数学の知識は必須ですか?
A. 社会現象を科学的に扱う以上,統計学の知識(多変量解析くらいまで)は必須です.未修者には「観光統計解析ⅠⅡ」という授業が用意されていますので.履修をオススメします
Q. 研究生を受入れますか?(留学生からよく聞かれる質問)
A. 大学院進学前の研究生希望は,受入れることができません.
Q. 大学院生になりたいのですが
受験前に必ずメールで希望する研究内容をご相談下さい
ご用の方はこちらまで
   office: | 〒192-0397 東京都八王子市南大沢1-1 東京都立大学 都市環境学部観光科学科 (倉田研究室:9号館475号室) |
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   email: | ykurata[at!]tmu.ac.jp |